こんにちは!フォトグラファーの赤木友厚です。九州を拠点に、日々「光」と向き合っています。
皆さんは、憧れの存在や、一生かけて盗みたい技術ってありますか?
僕は今、日本を代表する写真家、笹口悦民さんの「Online Studio」で、35年のキャリアが凝縮された技術を学び直しています。
今回は、その教えを胸に、スチルライフ(物撮り)の最難関とも言える「時計撮影」に挑んだ記録を、舞台裏から反省点まで、全部ぶっちゃけちゃいます!
継承される35年の技術。笹口悦民「Online Studio」とは?
写真の技術って、ある種の伝統芸能に近いと僕は思うんです。継承する人がいなくなれば、途絶えてしまう。 笹口さんが、VOGUEやELLEの表紙を飾り、国内外のラグジュアリーブランド広告で培ってきた35年以上の経験と技術。それを惜しみなく分かち合ってくれるこのオンラインスタジオは、僕にとって「そこが知りたかった!」の宝庫。 今回は、その教えを実践するべく、スタジオ(自宅)にこもりました。
今回の挑戦。PINDOWSの腕時計を「高級感」たっぷりに撮る
被写体は、1999年からハイエンドな時計を展開しているブランド「PINDOWS」のメンズ腕時計。 文字盤の細工がすごく綺麗で、お客様のレビューでもコスパやデザインが高評価。でも、ベルトの質感や、ガラス面の広さなど、撮り手としてはその「良さ」をいかに高級感につなげるか、光の微調整が命になります。
舞台裏を全公開!これが「光を操る」現場です
さて、ここからは実際の撮影現場をお見せします!
大きな光の面を作る。ディフューザーのセッティング

時計のような反射物は、周りの景色をすべて映し込んでしまいます。だから、いかに「綺麗な光の面」を作ってあげるかが勝負。この大きなディフューザーが、美しいグラデーションの鍵になります。
マクロレンズで、質感の奥底へ迫る

撮影機材と設定は以下の通りです。
- カメラ: SONY α7 IV
- レンズ: Sigma 105mm F2.8 DG DN MACRO
- ライト: GODOX QT1200-3
- 感度: ISO200
- F値: F22
- シャッタースピード: 1/40秒
ぶっちゃけ、ここが悔しい!反省点こそが宝物
そして、完成した写真がこちらです。

黒を基調とした重厚感とゴールドのインデックスの対比は、ある程度表現できたかな……と思う反面、プロとして自分に厳しく評価すると、課題が山積みです。
- メタル感が足りない: 質感がのっぺりして、金属の硬質さがもっと欲しかった。
- グラデーションが甘い: 光のつながりがもう少しスムーズなら、立体感が増したはず。
- 不要な映り込み: ガラス面に、意図しないものが映り込んでしまった。
- ピントの甘さ: F22まで絞ったけど、全体的にシャープさが足りない。マクロ撮影のシビアさを改めて実感。
正解のない道を、楽しみながら歩む
笹口さんの「Online Studio」で学ぶたびに思うのは、技術は一生かけて磨き続けるものだということ。 今回の撮影も、今の僕の全力ではありますが、満足はしていません。 でも、この「悔しさ」こそが、次の1枚を良くする原動力になる。 これからも「そこが知りたかった!」というポイントをひとつずつ自分の血肉にして、九州から、皆さんの心に響く写真を届けていきたいと思っています。 また次の挑戦で!
赤木 友厚 / Tomoatsu Akagi Photossier Inc. 代表。九州を中心に、古典美術のライティングを現代の撮影に昇華させるべく探求中。新しい技術への挑戦を止めない、熱血フォトグラファー。
