【体験記】写真家・笹口悦民セミナーに潜入!プロの「緻密すぎる」現場を赤木が徹底レポート

フォトグラファー赤木友厚です!福岡を拠点に活動している私ですが、今回は「本物のプロの視点」を求めて東京まで遠征してきました。

2025年12月9日、日本を代表する写真家・笹口悦民(ささぐち よしひと)さんのセミナーに参加したのですが…正直、「福岡から飛行機代払って来た甲斐、ありすぎやろ!」と叫びたくなるほどの内容でした。

この刺激を全力でお裾分けします!

「笹口さんって、どれくらい凄い人なの?」という方のために、まずはサクッとその圧倒的なプロフィールをご紹介させてください。

写真家・笹口悦民(Yoshihito Sasaguchi)氏 プロフィール

1970年北海道生まれ。1995年の独立以来、30年以上にわたり『VOGUE』『ELLE』『Harper’s BAZAAR』などのラグジュアリーファッションやビューティー写真の第一線で活躍し続けるトップフォトグラファー。

ドラマティックなライティングと表現力で各界から強い支持を受け、日本BtoB広告賞や講談社広告賞など数々の賞を受賞。さらに『攻殻機動隊ARISE』のショートフィルム監督を務めるなど、映像分野でも手腕を発揮されています。 最近では、プロ用現像ソフト『Capture One』の日本初セミナーでプレゼンターに抜擢され、なんと140名近くを動員!

オフシャルサイトから引用

これだけのレジェンドから「直接、しかも少人数で学べる」とあれば、そりゃあ福岡から迷わず飛行機に飛び乗りますよね!(笑)


目次

1. 【AM 11:00】東京・スタジオ到着。空気が違う!

東京のスタジオに足を踏み入れると、そこには笹口さんの魂がこもった作品たちが。

写真家・笹口悦民氏の過去作品が展示されたスタジオの壁面
スタジオに入ると、笹口さんの圧巻のポートフォリオがお出迎え。これだけでモチベーションが爆上がりです!
スタジオに立てかけられた大型のファッション写真パネル
迫力ある大型プリント。モデルさんの表情を引き出すライティングの妙に、思わず見入ってしまいます。
撮影機材やバックペーパーが並ぶ機能的なスタジオの内観
整理整頓された機材たち。一流の現場は、準備の段階からすでに「美しい」のです。

2. 【午前】座学:光を「論理」と「心理」で解く

まずは座学から。笹口さんの解説は、とにかくロジカル。「なんとなく綺麗」じゃダメなんです。

「なぜこの位置にライトを置くのか?」を、科学的な根拠と、それを見た人がどう感じるかという心理学の両面から解説してくれます。

福岡で一人で悩んでいたライティングの答えが、パズルが埋まるように解けていく感覚。この時点で、既にお腹いっぱいです(笑)。


3. 【PM 1:00】実技①:伝説の「ギイ・ブルダン」に挑む

午後は実技!まずは、真っ赤な背景紙を使ったエッジの効いた撮影です。

赤い背景に黄色いファーコートをセットし、指示を出す笹口悦民氏
実技セッション開始!赤い背景に黄色の衣装。色の衝突を光でどうコントロールするのか、緊張感が走ります。
リフレクターを手に取り、光の拡散について解説する笹口氏
「光を当てるのではない、作るのだ」という笹口さんの考え方が印象的。機材の使い方も論理的です。
低い位置からライトを調整する笹口氏と、影の出方を確認する様子
シャドウの引き締め方を実演中。この数センチの調整が、写真の「品格」を変えるんです。
木目調の壁に投影された人影とタブレットの操作画面
参加者もアマチュアからプロまで。写真家のHASEO氏、PASHA編集長の大森和幸氏の姿も。
白いカポック(反射板)の陰から光の状態を鋭く見つめる笹口氏
アシスタントさんと一緒にセッティングする笹口さん。モデルさんへの細やかな配慮と、妥協のない姿勢。これぞプロフェッショナル。
赤い背景の前で、目を閉じたモデルのヘアスタイルを整えるスタッフの手
撮影直前まで続く微調整。この妥協のない執念が、あの「至高の一枚」を生み出すんですね。
赤い背景紙の前で、モデルのヘアメイクや衣装を微調整する複数の専門家たち
ギイ・ブルダンの世界観を構築中。ヘア、メイク、衣装、それぞれのプロがミリ単位で調整を重ねる「チーム戦」です。
PCモニターを囲み、笹口氏から指導を受ける受講生(赤木)たち
撮影した画像を即座にチェック。自分の視点とプロの視点の「差」が明確になる、一番タメになる時間です。
タバコをくわえ、赤い背景の前で鋭い視線を送るアバンギャルドなモデル
アッパーライト(通称オバケ)?!妖艶でアバンギャルドな魅力が完全に引き出されています。
赤い背景の前でポーズをとる、黄色いファーと黒い衣装のモデル
色彩の暴力とも言える組み合わせを、見事にまとめる笹口さんのライティング術に脱帽です。※私のカメラで撮影

ここで痛感したのは「チーム戦の凄み」。ヘアメイクさんやスタイリストさんが、数ミリ単位でシワや髪を直す。プロの現場は、全員が「完璧」を諦めない場所でした。


4. 【PM 3:00】実技②:資生堂クオリティの「究極シルエット」

次に度肝を抜かれたのが、白背景でのシルエット撮影。実際の資生堂の広告手法を再現してくれました。

白い背景の前に黒いVフラットが配置された、シルエット撮影用のスタジオセット
こちらは資生堂の広告を再現するシルエット撮影のセット。光を遮るための巨大な黒い壁(Vフラット)がそびえ立ちます。
白背景の逆光の中、カメラの横でシルエットになりながら身振り手振りで解説する笹口悦民氏
シャドウの引き締め方を熱弁する笹口さん。光の「引き算」という考え方は目から鱗でした!
黒い衣装を着たモデルの髪や衣装を、複数のスタッフがセットしている様子
シルエット撮影でも準備に抜かりはありません。モデルさんの美しい輪郭線を作るための大切なプロセスです。
赤い照明の中、スツールに座るモデルの衣装の背中側をクリップで留めて調整するスタッフ
見えない部分のたるみをクリップで挟んで調整!現場ならではのリアルな裏技もこっそり学べました(笑)。
白背景で赤い照明を浴びながら、美しいシルエットと輪郭を浮かび上がらせるモデル
そして完成したのがこちら!極限まで引き締められたシャドウと美しい輪郭。どよめきが起きるのも納得のクオリティ。ちなみに、このショットは私が脇から撮ったものです。

「シャドウをいかに引き締めるか」にこれほど執念を燃やす現場は初めてでした。

自分のカメラで実際に撮影させてもらえるので、「あ、これ明日から福岡のスタジオでもできるやん!」という再現性の高さが最高です。


5. 「復習撮影」:東京の刺激を形に

セミナー終了後、興奮して数日間モヤモヤしていました(笑)後日、復習撮影を行いました。

黄色い背景の前で黄色いファーコートを着用したモデルのバストアップ撮影。
こちらはファーコート。光の質感を意識して、笹口さんのセッティングを忠実に再現してみました。
黄色い背景の前で全身タイツとハイヒールを着用したモデルのシルエット撮影。
ギイ・ブルダンへのオマージュ。このフェチズム、笹口さんの教えがなければ絶対にできませんでした。
モデルのミディアムショット。
コントラストを強調。まだまだ粗はありますが、光のコントロールが楽しくなってきました。
モデルのミディアムショット。
モデルさんの表情を引き出す。技術だけでなく、ホスピタリティも忘れてはいけません。

今回の撮影セット、カメラとストロボ以外は、福岡のスタジオのレンタル備品で再現可能です。もちろん、笹口さんの領域にはまだまだ遠いです。でも、「プロが何を見て、何を削ぎ落としているか」を知った今の私は、昨日の私とは違います。


まとめ:福岡のフォトグラファー諸君、次は一緒に行こう!

「東京のセミナーは遠いしな…」と思っている福岡の仲間たち。

笹口さんのセミナーは、単なる技術の伝授ではありません。「写真家としての生き様」をインストールする場所でした。

緻密で繊細、そして大胆。

この刺激を福岡に持ち帰り、私はさらにパワーアップします。次回の遠征、誰か一緒に行きませんか?(帰りに東京のラーメンも開拓しましょう笑)

赤木友厚、これからも「至高の一枚」を追求し続けます!

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この記事を書いた人

赤木 友厚のアバター 赤木 友厚 経営者・フォトグラファー

福岡県出身。フォトシア株式会社 代表取締役。旅行業界で培ったグローバルな視点と、WEB制作のスキルを活かし、2010年に独立。2022年に法人化。

【コンセプト】
社名「フォトシア」は、写真(Photo)と記録(Dossier)を融合させた造語です。単なる記念撮影に留まらず、個人のアイデンティティを深く刻み込む「記録としての写真」を追求しています。

【実績・受賞歴】

九州PMD GOLD 受賞

西日本最大級FPF 受賞

WEB制作・情報整理の知見を活かしたビジュアルブランディング

【使用機材】

Sony α7RV(高画素静止画)

Sony FX3(シネマティック動画)

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